一 FXで取引できる通貨~各国の通貨のメリット 物品を購入し、若しくは借り受け、又は役務の提供を受ける場合に、これらの代価の弁済のために不特定の者に対して使用することができ、かつ、不特定の者を相手方として購入及び売却を行うことができる財産的価値(電子機器その他の物に電子的方法により記録されているものに限り、本邦通貨及び外国通貨並びに通貨建資産を除く。次号において同じ。)であって、電子情報処理組織を用いて移転することができるもの
二 不特定の者を相手方として前号に掲げるものと相互に交換を行うことができる財産的価値であって、電子情報処理組織を用いて移転することができるもの(※)
はじめてのFX取引
外国為替証拠金取引(FX)は、1998年4月に外国為替及び外国貿易管理法(外為法)が改正されたことを契機として登場した個人向け金融商品で、投資家 の皆様は、一定の証拠金(担保)を取扱会社に預託することで、その証拠金の何倍もの元本があると想定して(レバレッジ効果)、例えば、円と米ドル、円と ユーロ、円とポンドなどの外国通貨の取引を行うものです。
外国通貨の取引というと外貨預金が代表的ですが、証拠金の数倍の取引ができるという点や、実際に取引を行う際の価格(為替レート)の部分を比べた場合、FXの方が投資効率の高い金融商品といえます。
外国為替証拠金取引(FX)と他の外貨商品との比較
外国為替証拠金取引(FX) | 外貨預金 | 外貨建て投資信託 | |
---|---|---|---|
取扱機関 | 銀行、証券会社、商品取引会社、FX専門会社 等 | 銀行、信用金庫 | 証券会社、銀行 等 |
取扱時間 | 約24時間(土・日等を除く) | 取扱金融機関の営業時間内 | 取扱会社の営業時間内 |
手数料 | 1米ドル往復で2~8銭程度 | 1米ドル往復で2円程度 | 1米ドル往復で1~4円程度 |
取引 | 売りからも買いからも可能 | 買いからのみ | 買いからのみ |
取引レート | リアルタイムに変動 | 基本的に1日1回 | 基本的に1日1回 | FXで取引できる通貨~各国の通貨のメリット
取引所為替証拠金取引「くりっく365」誕生の背景
外国為替証拠金取引(FX)のメリットと仕組み
外貨取引(交換)時の手数料が安い(他の外貨商品との比較)
例えば、外貨預金を始める際、まず預け入れ時に日本円から外貨に交換し、満期時(引き出し時)には外貨から円貨に再度交換します。この場合の外貨交換手数 料は金融機関や対象通貨によって異なりますが、米ドルの場合、一般的に売り買いの往復で1米ドルにつき2円の手数料がかかります。一方、FXの場合、外貨 交換時の手数料に相当する額は、1米ドルあたり往復で4銭~8銭程度と、外貨預金に比べて非常に低額となっています。
外貨の「買い」からも「売り」からも取引が可能
外貨預金や外貨建MMFといった外貨建投資商品は、外貨買いからしかスタートすることが出来ませんが、FXは外貨売りからスタートすることもできます。
たとえば、円高ドル安が進むことを予測した場合、ドルを売り(売ポジションを保有する)、ドル安となったところでドルを買い戻す(ポジション を解消する)ことができます。反対に、円安ドル高が進むことを予測した場合、ドルを買い(買ポジションを保有する)、ドル高となったところでドルを売る (ポジションを解消する)ことができます。
このように、円安にならないと為替利益が得られない外貨預金や外貨建MMFと異なり、FXは、円安でも円高でも利益を狙うことが可能です。また、外国為替証拠金取引は、一般的に外貨預金や外貨建MMF等のドルへの転換価格よりも有利な価格で売買を行うことが可能です。
レバレッジ効果で投資資金以上の外貨運用が可能
スワップポイントが受け取れる(高金利通貨の買い取引の場合)
高金利の通貨の買ポジションを持った場合、スワップポイントを受け取ることができます。
スワップポイントとは、金利の異なる通貨を取引・保有した場合に生じる金利差のことで、金利の安い通貨で金利の高い通貨を買うと、スワップポ イントを受け取ることになります。反対に、金利の高い通貨で金利の低い通貨を買うと、金利差はマイナスとなり、スワップポイントを支払うことになります。
たとえば、円に対してドルの買ポジションを持った場合、証拠金を担保に円を借りて、その円を売ってドルを買ったことになり ます。この際、円金利が年利1%で、ドル金利が年利5%だとすると、年利1%の金利を支払い、年利5%の金利を受け取ることができます。この差(5%- 1%)に相当する金額はスワップポイントと呼ばれ、日割りした金額が日々計算され、ポジションを持った投資家に支払われます。 逆に、円に対してドルの売ポジションを持った場合、証拠金を担保にドルを借りて、そのドルを売って円を買ったことになります。こ の際、円金利が年利1%で、ドル金利が年利5%だとすると、年利5%の金利を支払い、年利1%の金利を受け取ることになります。この差(5%-1%)に相 当する金額がスワップポイントとなり、日割りした金額が日々計算され、ポジションを持った投資家が支払うことになります。
なお、スワップポイントは、ポジションを翌日以降に持ち越した場合に発生しますが、翌取引日の決済日が同じ日の場合に発生しません。
また、くりっく365のスワップポイントは、支払う場合も受け取る場合も同一の金額(一本値)ですが、店頭取引では、会社によっては、投資家 に支払うスワップポイントを少なく、投資家から受取るスワップポイントを多く設定している場合もありますので、取引に際しては各会社のスワップポイントを 比較する必要があります。
ほぼ24時間の取引が可能
株式等と異なり、為替は世界中の市場で取引されているため、24時間相場が変動します。 東京市場での取引が終わる夕方には、ロンドン市場などで取引が開始され、その後はニューヨーク市場、シドニー市場などで取引が行われ、再度東京市場での取引が開始されます。 また、わが国の祝日には関係なく、土・日曜日、元旦を除いた毎日、取引することができます。 取引が盛んに行われる時間帯は、東京市場とロンドン市場での取引が重なる18時ごろ(日本時間)から、ロンドン市場とニューヨーク市場での取引が重なる 24時ごろ(日本時間)にかけてです。中でも、為替相場に影響力があるアメリカの経済指標が発表される時間帯(現地時間の午前中)に為替相場は大きく変動 する傾向があります。 日中忙しくて相場動向をチェックすることや、発注を行うことができない投資家でも、時間帯を選んで取引できるため、株式等の日中しか取引できない市場の商品と比べて取引を行いやすいといえます。
なお、取引価格については、くりっく365では複数のマーケットメイカーが取引所に提示する価格の中から投資家にとって最も有利な価格を合成 し、取引所がくりっく365市場に提示しますので、同一時点であれば、どのくりっく365取扱会社を経由して取引しても、同じ価格が提供されています。 一方、店頭取引取引では会社が任意に設定する価格での取引となるため、一般的に会社毎に提示される価格は異なります。
FXで取引できる通貨~各国の通貨のメリット
FXのご利用にあたっては、 証券総合口座開設後、 ノムラFX口座を開設してください。
- オンラインサービスへログイン後、お客様カードの更新画面が表示されます。
更新後、口座開設手続きへ進みます。
ノムラFX主要通貨レート
通貨ペア | 売値 – 買値 | スプレッド | 前日比 |
---|---|---|---|
USD / JPY | |||
EUR / JPY | |||
GBP / JPY | |||
AUD / JPY | |||
EUR / USD |
ノムラFXの特徴
- 売値と買値との差のことで、ノムラFXでは、スプレッドが実質的なコストとなります。ノムラFXではスプレッドは相場の状況に応じて変動します。
- 金利の高い通貨を売り、それより金利の低い通貨を買う場合は、スワップポイントの支払いが発生します。また、取引対象である通貨の金利の変動によっては、取引当初期待していたようなスワップポイントが享受できない場合や、スワップポイントが受け取りから支払いに転じることもあります。
FXのご利用にあたっては、 証券総合口座開設後、 ノムラFX口座を開設してください。
- オンラインサービスへログイン後、お客様カードの更新画面が表示されます。
更新後、口座開設手続きへ進みます。
取引通貨ペアと取引単位
- ミニ取引可能な通貨ペアです。ミニ取引の場合、取引単位は1千通貨単位です。
必要証拠金額について
証拠金維持率について
レバレッジとロスカットルール
- 相場が大きく動いた場合には、ロスカットルールが適用されても差し入れた資金以上の損失(不足金)が発生する可能性もあるので注意が必要です。
高機能な分析・取引ツール
お取引の流れ(オンラインサービス)
オンラインサービスにログイン後、「口座情報/手続き」メニューのサービス・契約情報照会からFX口座開設の申込画面 へ進んでいただくと「お客様カード」画面が表示されます。
ノムラFXをはじめるにあたっての書面の電子交付の承諾書、契約締結前交付書面、規定などの各種書面をご確認・ご承諾ください。
ログインパスワードの設定や、お客様の投資経験、FXに関する質問にご回答いただき、ノムラFX口座開設をお申し込みください。
申込後、審査を経て最短翌営業日からお取引が可能になります(審査の結果はご登録のメールアドレス宛に送信されます)。
- ノムラFX口座の開設には、マイナンバー(個人番号)の提供が必要です。
- 口座開設の受付時間は全日6:00~翌2:00までです。
- 初心者でも使いやすい簡易版サイトから、外出時でも操作可能なスマートフォンアプリまで、投資スタイルやシチュエーションにあわせてご利用いただける各種取引ツールがあります。
ノムラFXのお取引の前に、あらかじめノムラFX口座へ入金します。
入金は、銀行から直接入金できる「Web入金」または、「証券口座から振り替え」のどちらかの入金方法が選べます。
実際のお取引の額に証拠金率4%を乗じた額以上の資金(証拠金)の入金が必要です。
FXで取引できる通貨~各国の通貨のメリット
SBI証券のFXサービス(サービス名称:SBI FX α)では全28通貨ペアを取り扱っております。
通貨ペアにより取引単位(1単位)が異なりますので、下記表をご確認ください。
なお、一部通貨ペアにつきましては、通常取引の10分の1の取引単位でお取引いただけるミニ取引もございます。
通貨ペア | 取引単位 | 呼値の単位 | スプレッド |
---|---|---|---|
![]() |
【通常スプレッド】0.2銭~1.2銭
【キャンペーン期間中スプレッド】
0.1銭
0.2銭 ※1
※1 適用時間 : 毎営業日AM9:00~翌AM1:00
ミニ取引(SBI FXミニ)
通貨ペア | 取引単位 | 呼値の単位 | スプレッド |
---|---|---|---|
![]() |
2021年4月1日(木)~2021年4月5日(月)の期間において市場の流動性低下に伴い、当社の通常スプレッドをご提示出来ない可能性があります。当該期間は、広告表示適用対象外の期間とさせていただきますので予めご了承ください。 【通常スプレッド】0.2銭~1.2銭 FXで取引できる通貨~各国の通貨のメリット FXで取引できる通貨~各国の通貨のメリット
【キャンペーン期間中スプレッド】
0.1銭
0.2銭 ※1 -->
※1 適用時間 : 毎営業日AM9:00~翌AM1:00
※相場や市場の状況等により、買値と売値のスプレッド幅が広くなる可能性があります。
※天変地異等が発生した際の相場急変時並びに指標発表時や営業時間開始・終了間際など流動性が著しく低下したときには、お客さまが注文時に指定したレートと実際に約定するレートとの間に相違(スリッページ)が生じ、当社が提示する「スプレッド」よりも高いスプレッドで取引が行われる場合があります。なお、お客さま有利にスリッページが発生した場合は、そのレートで約定されます。実際の取引レートは外国為替保証金取引サイトをご確認ください。
※いわゆる新興国の通貨ペアは、当該国の政治・経済・社会情勢の不安定化や混乱、また現地規制の変更等による通貨価値の大幅な変動や流動性の低下、市場の機能停止の可能性など、先進国の通貨ペアに比べて相対的に大きなカントリーリスクが内在します。従って、先進国の通貨ペアと比較してより大きな為替変動リスクを負うことが想定され、また市場の流動性が極端に低下している場合には、為替レートの提示や注文の成立が困難になる可能性があります。
取引レート、手数料
取引コース、レバレッジ
個人のお客様
コース名 | レバレッジ |
---|---|
ローレバレッジ1倍コース | 約1倍 |
ローレバレッジ3倍コース | 約3倍 |
ローレバレッジ5倍コース | 約5倍 |
スタンダードコース | 約10倍 |
ハイレバレッジ25コース | 約25倍 |
法人のお客様
コース名 | レバレッジ |
---|---|
法人口座コース | 過去のボラティリティに応じて、週次で通貨ペア毎に上限レバレッジを見直しいたします。 |
スワップポイント
「米ドル/日本円」の米ドルと日本円のように、異なる2通貨間の金利差により生じる差損益です。
原則として、金利の高い通貨を買付けることで受取り、金利の高い通貨を売付けることで支払いになります。
当社のスワップポイントは、当社のカバー先であるSBIリクイディティ・マーケット株式会社から受取る、あるいは支払う1日分のスワップポイントを参考に金額を提示しています。
日、あるいは米国の祝日であった場合にはスワップポイントは4日分となります。
※スワップポイントの支払いにより損失が発生する可能性があります。
※インターバンク市場でのスワップポイントの動向によっては、この原則が当てはまらない場合もあります。
※各取引ツール上で表示しているスワップポイントはあくまでも履歴であり、新規の取引に際し保証するものではございません。
暗号資産(仮想通貨)を始めるその前に!メリットだけでなくデメリットも
一 物品を購入し、若しくは借り受け、又は役務の提供を受ける場合に、これらの代価の弁済のために不特定の者に対して使用することができ、かつ、不特定の者を相手方として購入及び売却を行うことができる財産的価値(電子機器その他の物に電子的方法により記録されているものに限り、本邦通貨及び外国通貨並びに通貨建資産を除く。次号において同じ。)であって、電子情報処理組織を用いて移転することができるもの
二 不特定の者を相手方として前号に掲げるものと相互に交換を行うことができる財産的価値であって、電子情報処理組織を用いて移転することができるもの(※)
暗号資産(仮想通貨)のデメリット
価格変動が大きく決済手段としては課題が多い
国による価値の保証がない
暗号資産(仮想通貨)のメリット
時間や場所に縛られない取引が可能
少額から取引を始められる
例えば、GMOコインの「販売所」では、ビットコイン(BTC)を購入する際の最小注文数量は0.00001 BTCなので、1BTC = 630万円だった場合、
630万円 × 0.00001 = 63円
が購入金額になります。
暗号資産(仮想通貨)のデメリットに関するよくある質問
Q FXで取引できる通貨~各国の通貨のメリット 暗号資産(仮想通貨)にはどのようなデメリットがありますか? A 暗号資産(仮想通貨)には、
・決済手段としては課題が多い
・国による価値の保証がない
などのデメリットがあります。
詳しくはこちらをご参照ください。
Q 暗号資産(仮想通貨)のデメリットのひとつに「決済手段としては課題」が多いとありますが、具体的にどのような課題がありますか? A 暗号資産(仮想通貨)は金融取引・投資を目的として取引されるケースが多く、ボラティリティが大きくなることがあるため、価格が安定しないという課題があります。
詳しくはこちらをご参照ください。
Q 暗号資産(仮想通貨)にはどのようなメリットがありますか? FXで取引できる通貨~各国の通貨のメリット A 暗号資産(仮想通貨)には、
・時間や場所に縛られずに取引ができる
・少額から取引ができる
などのメリットがあります。
詳しくはこちらをご参照ください。
Q 暗号資産(仮想通貨)のメリットのひとつに「時間や場所に縛られずに取引ができる」とありますが、取引はどの時間帯で行うことができますか? A 暗号資産(仮想通貨)の取引は、基本的に24時間365日行うことができます。
詳しくはこちらをご参照ください。
高金利通貨に潜むワナとは? - 知らないと損をするマクロ経済の話(平田 啓さんコラム - 第1回)
図1は、BIS(国際決済銀行<Bank for International Settlements>)のTriennial Survey(3年に1度公表する報告書)最新版(2019年度版)のデータから、筆者が作成したものです。これによると、世界で取引されている通貨TOP3は、(1)米ドル(44.15%)、(2)ユーロ(16.15%)、(3)日本円(8.4%)です。これは各国通貨が持つ、信用力のランキングでもあります。つまり、米ドルへの信用力が圧倒的です。だから、第二次世界大戦後は唯一の基軸通貨であり続けることができています。ユーロはヨーロッパの複数国が使用する通貨なので、一国の通貨としては、日本円は米ドルに次いで、2番目に信用力が高いということになっています。
資料:BIS(国際決済銀行<Bank for International Settlements>)「Triennial Survey(3年に1度公表する報告書)最新版(2019年度版)」のデータより筆者が作成
(1)信用力が世界で最も高い
(2)流動性がある(いつでも換金・売買など取引ができる)
(3)海外での利便性(出張・旅行先での利用)
(4)米国経済の成長性(先進国で唯一30年後も成長していると予測されている)
(5)情報が豊富
資料:BIS(国際決済銀行<Bank for International Settlements>)「Triennial FXで取引できる通貨~各国の通貨のメリット Survey(3年に1度公表する報告書)最新版(2019年度版)」のデータより筆者が作成
図3 クロス円 比較(2010年10月~2021年3月)
こういう時に、一番注意が必要です!
PROFILE
1968年生まれ。1995年、外資系金融を経てNYウォール街にあるB.C.M.Gよりヘッドハントされ渡米。2000年、現三菱UFJ銀行にて通貨オプションディーラーとして高度な金融デリバティブ商品を数多く手掛け、同年ブルームバーグL.P.にてFX(外国為替)市場分析ツール開発兼営業に従事。2005年、株式会社Lavocを設立し代表取締役に就任後、 関西大学大学院講師 なども歴任。著書に『FX取引入門』(日経文庫)ほか。
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