移動平均線の基本、SMA(単純移動平均線)の見方・使い方を解説!
テクニカル指標・チャート分析
移動平均線の基本型がSMA
SMA(単純移動平均線)の計算式
SMAは、 過去の一定期間における、終値の平均値 から算出されています。
日数 | 終値 | SMAの値 |
---|---|---|
1日目 | 100円 | – |
2日目 | 102円 | – |
3日目 | 103円 | – |
4日目 | 104円 | – |
5日目 | 105円 | (100+102+103+104+105)÷5=102.8 |
6日目 | 110円 | (102+103+104+105+110)÷5=104.8 |
7日目 | 111円 | (103+104+105+110+111)÷5=106.6 |
8日目 | 109円 | (104+105+110+111+109)÷5=107.8 |
9日目 | 107円 | (105+110+111+109+107)÷5=108.4 |
10日目 | 106円 | (110+111+109+107+106)÷5=108.6 |
移動平均線の期間による違い
以下チャートでは、 短期線は5日 、 中期線は21日 、 長期線は70日 で設定しています。
参考チャート:外貨ex byGMO
SMAの見方と使い方を知ろう!
参考チャート:外貨ex byGMO [米ドル/円 日足 2018年3月〜11月頃] 中期間の移動平均線が長期間の移動平均線を上抜いたらゴールデンクロス、つまり買いサインとなります。
参考チャート:外貨ex byGMO [ユーロ/米ドル 日足 2018年3月〜11月頃] 移動平均線の見方を初心者にわかりやすく解説 デッドクロスはゴールデンクロスの反対となる見方で問題ありません。
SMAの注意点は?
SMAは「過去の一定期間におけるレートの平均値」から算出されています。
そのため、レートが短期間で一方方向に動いている時、すなわち 直近の大きな変動に対して、反応が遅れがち となる特徴があります。
移動平均乖離率をわかりやすく解説!正しい見方と活用できる投資法
先ほどの具体例でもご紹介した 「プラス買い」 と 「マイナス売り」 移動平均線の見方を初心者にわかりやすく解説 をご紹介します。
移動平均乖離率の見方
場合によっては株価が急騰もしくは急落することがあり、移動平均線から大きく離れてしまう(乖離してしまう)こともあります。その例がこちらの図です。
移動平均乖離率で売買のタイミングを判断する方法
この時は、すでに株価が底値圏に入っていると判断されるため、買いに転じるようにします。一般的に売買のタイミングとして、移動平均乖離率が+10%を超えた時は売り、-10%を超えた時は買い戻しを行います。
移動平均乖離率は短中期型の投資家におすすめ!
移動平均乖離率は、一般的に日足や週足で使われます。そのため、デイトレードやスウィングトレードを行う短中期型の投資家に向いていると言われています。
乖離率の「エンベロープ」とは
株価は移動平均線から大きく乖離することがないため、移動平均線からある程度乖離した場所(上下)に線を引くと、その線内に株の値動きが大体収まります。
このような、移動平均線から一定の乖離率で上下に平行線を描いたものを、 エンベロープ と呼びます。
MT4で移動平均乖離率のインストール方法
MT4とは、 MetaTrade(メタトレーダー)4 の略称であり、インジケーター(指標)の1つです。一般的には メタフォー、エムティフォー と呼ばれています。
MT4は、ロシアのメタクォーツソフトウェア社が開発した、無料の高機能トレードシステムツールです。
⑴移動平均乖離率のインジケーターを配布してくれているサイトでPCにダウンロードする
⑵ ダウンロードしたプログラムをMT4のインジケーターのファイルに移す
リンクの上で右クリックすると、Internet Explorerだと「対象をファイルに保存」と表示され、Google ChromeやFirefoxの場合「名前を付けてリンク先を保存」と表示されますのでクリックしてください。
⑶チャート画面に移動平均乖離率を表示させる
移動平均乖離率と株の関係
移動平均乖離率を求めることによって、株の売買のタイミングがわかるようになります。乖離率が+10%になり天井圏に入っているとわかれば、売るタイミングであるとわかりますし、反対に乖離率が-10%になっていれば買いに入るタイミングとわかります。このことから、移動平均乖離率は株の売買タイミングを計る大切な指標と言えるでしょう。
移動平均乖離率の調べ方
ここでは、日経平均と、fx、sbiの移動平均率の調べ方をご紹介したいと思います。この3つの移動平均乖離率は、PCで「移動平均乖離率 日経平均or fx or sbi」と検索すると基本的には25日移動平均乖離率が出てくることが多いです。なので、自分の調べたい日足、週足でパソコンから検索をかけてみましょう。
移動平均乖離率を使った投資法
⑴ 「移動平均線乖離率」を見る
⑵ 「乖離率が大きい」株に注目
⑶ 「通常の状態から離れている」ので「近々戻る」と予想
⑷ 「戻ったら得する」方で、売買する
「逆張り」や「逆張りスイングトレード」と言われることもありますが、「その指標として、移動平均線乖離率をメインにする」というのが特徴の投資法です。
乖離率逆張り投資法のメリットとデメリット
乖離率逆張り投資法に向いている銘柄
乖離率逆張り投資法に向いている株は、小型株、新興市場、イベント中の株です。小型株は、値動きが激しく、移動平均線より大きく乖離することが多いので、逆張りしやすいのです。
有名な大型株は値動きが激しく動きませんので、逆張りには不向きといえます新興市場も、値動きが激しいのでおすすめです。特に東証二部やジャスダック、マザーズの値動きは激しいです。
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